特設
2025.01.08
南極日記1/5(30)
スカーレン2日目。
野外観測での食事は、当然野外炊飯です。
日本と違うことは、食材や汁、調理で出た水分などの一切を捨てることはできないということ。
野外糧食は事前に切り分けて冷凍したものを、チームの担当者が見繕って用意するのですが、今回はちょっとしたハプニングがありました。
担当者が当初、私たちに説明していたメニューに必要な食材を別の段ボールに入れ、冷凍庫に置いてきてしまったのです。どうしようと途方に暮れていたようなので、ここは私に任せて!と、持ってきた食材を①余さない、②汁などが出たとしても使い切る、③温かくて美味しいの3つの条件を考慮し、ポトフとジャーマンポテト(昨日の晩ご飯)を作りました。
そして、今朝は残った野菜と調味料でスープと、挽肉をいため、カレー粉で味付けしたものを作り、炭水化物については、おやつ用のホットドッグと今川焼きにしました。
普段、重たいものを持ってもらっているので、せめてもの恩返しです。「南極料理人」と呼ばれて、ちょっと浮かれている私です(笑)
そして、今日はヘリコプターに着陸位置を知らせる信号発煙筒のピンを抜く仕事をしました。写真のようにオレンジ色の煙がもくもくと出て、ヘリに位置を知らせます。
最高の自然の中、いろいろな経験ができて、充実した二日間でした。
今日は、迎えにきてくれたヘリに乗り、そのまま「しらせ」に帰ってきました。
久しぶりに、ゆっくりお湯に浸かり、疲れがとれました。
※最後の写真はアニメ「宇宙よりも遠い場所(よりもい)」のキャラクターと。
1/5 21時 しらせより