特設
2025.02.07
南極日記2/6(60)
昭和基地最後の日。15時過ぎの最終便でしらせに戻ることになっていたので、やり残しのないようにしようと朝から管理等内の様子をVR化するための動画撮影。
越冬隊のみんなが、それぞれの持ち場で仕事をしながら、「先生、今日帰るのかい?」「最後、見送りに行くからね」など声をかけてくれました。
南極授業をしたスタジオに入ると、とても感慨深い気持ちになりました。
14時半にあるラジオゾンデの放球を最後にお手伝いさせてもらい、無事、気球が上昇したのを見届け、ダッシュでAヘリポートに移動。
続々と越冬隊のみんなが集まってくれて、涙のお別れです。
本当に1年間頑張ってほしいです。遠く離れていても、心で支えていますので。
1年前は名前も顔も知らず、会ったこともなかった人達(初めて会ったのは3月の冬訓練なので)ですが、日本にいる時から過酷な冬訓練を一緒に乗り切り、夏訓練や血液交差検査、壮行会などで東京に集まる度に仲良くなり、二か月以上、終日一緒にいた仲間と、もう、こうやって集まることも、もしかしたら会うこともないかもしれないと思うと、本当に寂しい気持ちでいっぱいになりました。
ヘリが飛び立った後も、いつまでも手を振り続けてくれた66次越冬隊のみんなのことは忘れません。
日本に帰ったら、昔とったアマチュア無線の免許証を探し、無線機とアンテナを用意し南極昭和基地と繋がりたいと思います。
学校でもアマチュア無線クラブを開設しようかな(笑)
2025.2.6 しらせより