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南極日記2/7(61)

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2025.02.12

南極日記2/7(61)

週末、吹雪のため、ヘリの航行が困難であろうという予報により、当初より一日早く66次隊夏隊全員が昭和基地を撤退することになりました。 私は既に昨日撤退しましたが、その時でさえ、涙ぐんでいた越冬隊員がいたので、今日は大変なことになるだろうなと思い、夏隊の皆が乗ったヘリが昭和基地を離陸したタイミングで、応援ソングをLINEで送りました。 作詞は私で、作曲・編曲・演奏・歌唱はAIにお願いし、午前中に作ったものです。 そして、越冬隊のみんなにお願いしていたスケッチブックへの寄せ書きが届きました。ジーンとしました。 今日は金曜日なのでカレー。このカレーもあと2回か。 以下、贈った応援ソングの歌詞です。 --  「JARE66越冬隊のみんなへ」 いよいよ始まる越冬生活 31人が力を合わせミッションを果たす 藤田越冬隊長の指揮でどんなことがあっても絶対に乗り切れる ここから始まる1年間  今は不安でいっぱいかもしれないけれど あなたなら大丈夫 あなたは選ばれた人だから 強くて優しくて賢い人だから 第66次南極地域観測隊みんなの希望 誰でも越冬隊に参加できるわけではない 自分に誇りをもって仲間を信じて 南極の季節の移り変わりを肌で感じて 困難なことも楽しんでしまおう あなたなら大丈夫 あなたは選ばれた人だから 強くて優しくて賢い人だから 離れていても時々ライブカメラで見守っているよ アマチュア無線で繋がれる日ももうすぐ あなたなら大丈夫 あなたは選ばれた人だから 強くて優しくて賢い人だから 誰でも越冬隊に参加できるわけではない 自分に誇りをもって仲間を信じて 南極の季節の移り変わりを肌で感じて 困難なことも楽しんでしまおう -- 2025.2.7 しらせより 

南極日記2/6(60)

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2025.02.07

南極日記2/6(60)

 昭和基地最後の日。15時過ぎの最終便でしらせに戻ることになっていたので、やり残しのないようにしようと朝から管理等内の様子をVR化するための動画撮影。  越冬隊のみんなが、それぞれの持ち場で仕事をしながら、「先生、今日帰るのかい?」「最後、見送りに行くからね」など声をかけてくれました。  南極授業をしたスタジオに入ると、とても感慨深い気持ちになりました。  14時半にあるラジオゾンデの放球を最後にお手伝いさせてもらい、無事、気球が上昇したのを見届け、ダッシュでAヘリポートに移動。  続々と越冬隊のみんなが集まってくれて、涙のお別れです。  本当に1年間頑張ってほしいです。遠く離れていても、心で支えていますので。  1年前は名前も顔も知らず、会ったこともなかった人達(初めて会ったのは3月の冬訓練なので)ですが、日本にいる時から過酷な冬訓練を一緒に乗り切り、夏訓練や血液交差検査、壮行会などで東京に集まる度に仲良くなり、二か月以上、終日一緒にいた仲間と、もう、こうやって集まることも、もしかしたら会うこともないかもしれないと思うと、本当に寂しい気持ちでいっぱいになりました。  ヘリが飛び立った後も、いつまでも手を振り続けてくれた66次越冬隊のみんなのことは忘れません。  日本に帰ったら、昔とったアマチュア無線の免許証を探し、無線機とアンテナを用意し南極昭和基地と繋がりたいと思います。  学校でもアマチュア無線クラブを開設しようかな(笑)    2025.2.6 しらせより

南極日記2/5(59)

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2025.02.07

南極日記2/5(59)

 VR教材用に昭和基地内の動画を撮影することや、夜、66次夏隊お疲れ様会があることなどから、一泊で昭和基地へ。  本当に、これが最後の昭和基地。  始発のフライトで基地入りし、撮影日和のお天気の中、insta360を片手に昭和基地のある東オングル島のAエリアを散策しました。  年末に基地に入った時には長靴でないと歩けないくらいドロドロの道だったのが、すっかり乾き、トレッキングシューズでも底がそんなに汚れないほどになっていて、時間が経ったんだなと実感。  帰国したら、はこだて未来大学の協力を得て、皆さんにも昭和基地の散歩を疑似体験していただけるようVR化したいと思います。  夜は、本物の南極料理人が腕をふるって豪勢な食事が振る舞われました。私は司会にあたっていたので、場を盛り上げるべく、いつものマジックを交えながら務めを果たしました。66次隊みんなでこうやって食事をするのは、これが最後なんだなと思うと、なかなか場を離れることができす、遅くまで語っていました。  0時すぎに部屋に戻る途中、外を見たら薄暗くなっていて、もう白夜じゃないんだなと感慨深い気持ちになりました。  昭和基地での最後の夜を過ごしました。    2025.2.5 昭和基地管理等より

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